病院実務研修

病薬連携の強化および薬局薬剤師の職能の向上を目的として、
一定期間病院での実務研修を実施しています。

病院実務研修

全国の大学病院での実務研修を本格導入しております。
調剤室業務、注射剤室業務、混注業務、製剤室業務、DI業務、病棟業務、薬務室業務など、普段は経験できない業務を体験。入院患者さま向けの数多くの薬剤や輸液の調剤を通して、薬局に持ち帰りさまざまな場で活かせる実際の知識・技能を身につける貴重な経験になります。

実施内容

実施内容

注射薬の調剤業務や病棟業務、処方解析など、病院薬剤師としての業務を経験します。期間は数週間の短期型から3カ月・6カ月程度の長期型までさまざまです。
基本的には3~5年以上経験を積んだ意欲のある薬剤師や管理薬剤師など、学んだ技術や知識をしっかりと共有できる社員を対象とし、希望者を募り参加者を決定しています。

研修内容紹介

病院実務研修での実務研修内容を一部紹介いたします。

【調剤室】
処方せんに応じて、外来や入院の患者さま向けの薬の調剤をします。

【院内製剤】
市販されていない、当該病院に限定して使用される薬を院内で調製します。

【注射薬調剤】
処方せんに基づいて、用法・用量や配合変化などをチェックしながら入院患者さまが使用する注射薬を調剤します。

【外来化学療法室】
抗がん剤などの無菌調製を行ったり、外来でがん治療を受ける患者さまに対して、薬の説明を行います。

【病棟業務】
患者さまのベッドサイドに行って、薬の効果や副作用のほか、病状を確認したり、患者さまのお話を聞いたり、入院から退院までのお薬のサポートをします。

初回面談

お薬手帳を確認しながら、持参薬を実際どのように服用されているのか、またサプリメントの使用有無、アレルギー・副作用の有無などを患者さまからヒアリングします。

持参薬のチェック

入院患者さまが現在服用している薬を見て、持参薬との飲み合わせや重複投与の可能性、手術前に中止するべき薬の有無などを確認し、情報をパソコンに入力します。

病棟指導

患者さまの様子を伺いに行き、服薬指導のほかに、術後の傷の痛みや化学療法の副作用の発現状況、薬の効果の確認をします。

退院時指導

退院に際して、退院後の薬剤の服用について等、日常生活に戻る際に生じる不安な要素に対してアドバイスをし、生活指導を行います。

【緩和ケアチームでのミーティング】
週に1~2回、医師や看護師など多職種が集まり、各病棟から依頼を受けた患者さまについて、疼痛緩和や終末ケアについてどのようにしたら患者さま自身にとってベストなのかを話し合います。

実施実績(2017年11月時点)

対象機関 実施回数
旭川医科大学病院(2014年10月〜) 12
東邦大学医療センター大橋病院(2015年11月〜) 6
日本医科大学附属病院(2014年10月〜) 1
国立がん研究センター東病院(2017年10月〜) 2
自治医科大学附属さいたま医療センター(2017年9月〜) 1
昭和大学病院(2017年6月〜) 1
対象機関 実施回数
昭和大学藤が丘病院(2016年6月〜) 2
名古屋大学医学部附属病院(2016年1月〜) 4
大阪府済生会中津病院(2016年11月〜) 2
九州大学病院(2017年8月〜) 1
その他機関  1
計33回

研修に参加した薬剤師の声

研修参加者プロフィール

土井 千亜紀
2004年に日本調剤に入社。
旭川医科大学病院にて3カ月×3回の研修を修了。
研修ではどのような業務を体験しましたか?

主に、センター業務(調剤室、注射剤室、製剤室、混注室での調剤・製剤業務)、病棟業務、多職種連携などについて学びました。
特に印象に残っているのは、末期の患者さまとの出会いです。薬局では末期の患者さまと関わる機会はなく、闘病中の患者さまは頑張られているのだと、思いなおすきっかけになりました。
また、実際に抗がん剤を投与する際に、薬剤師が立ち会って投与速度等を看護師と相互確認をします。投与に関わる薬剤師の知識やその責任について再び考えさせられました。

病院研修が薬局での業務に生きていると思うことは?

抗がん剤治療を終えられた方、手術後の方など、多くの患者さまに「頑張られましたね」と自然にお声掛けできるようになりました。
これからも闘病が続く患者さまが多いのですが、大きな区切りを終えられたことをねぎらう姿勢が身に付いたことは、とても大きな変化になりました。
また、検査値への意識も変わりました。病薬連携の大切さや検査値の見方を学んだことが、疑義照会やトレーシングレポートの内容に生きてきます。
特に、抗がん剤等の投与量に注意が必要な薬剤はよく考えるようになり、体表面積や腎機能、肝機能、患者さまの様子等をより注意深く確認するようになりました。

病院研修を経験する中で、
「薬局薬剤師でよかった」と感じたことは?

病気の経過を追いながら、長期間患者さまに寄り添い信頼関係が築けることです。
薬局だからこそ、患者さまに気軽に本音で話していただけるし、その中で快方あるいは完治に向かっていく患者さまの笑顔が見られた瞬間や、「いつも話を聞いてくれてありがとう」と言われた瞬間は、薬局薬剤師で良かったと感じますね。
また、今回のような病院実務研修をはじめとした教育体制の充実ぶりは、日本調剤ならではの良さだと思います。

今後の目標は?

薬局と病院双方の視点を持って、薬剤師として必要な知識とスキルを向上させること。そして、それを患者さまや他の薬剤師に還元できたら最高だなと思います。
治療過程を理解したうえで患者さまに寄り添い、「あなたがいるから、この薬局を選んだ」と患者さまに言っていただけるような薬剤師になること、またそのような薬剤師の育成に携わることが今後の目標です。

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