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新人配属2か月レポ

検査値を読み解く知識と、丁寧な服薬指導。 先輩たちは、私の憧れの薬剤師。

1か月の新人集合研修を終え、新人が店舗配属されて約2か月。入社からはちょうど3か月ほどたった頃、京都府の大学病院前に配属された、新人の高嶋さんの様子を見にいきました!この数か月間で、高嶋さんのそれまでの薬局のイメージはガラリと変わったようです。

【新人プロフィール】
高嶋 礼奈(たかしま れな)
同志社女子大学卒業/福井県出身

■入社理由
当初は病院も視野に入れていたが、実務実習を機に、患者さまを長く支えていける薬局薬剤師を志す。日本調剤への入社の決め手は、様々な疾患を学べる環境と充実した研修制度。勤務地は、大学時代を過ごした京都を希望し、社宅制度を利用している。

■配属地:大学病院前(京都府)
主要応需先は大学病院。抗がん剤や麻薬、また移植にも特化した病院のため、免疫抑制剤等も多く扱う。検査値付き処方せんも応需しており、トレーシングレポートや病院との勉強会も活発。外来がん治療認定薬剤師の取得を目指す薬剤師も2名在籍。

実習先との違いに、初日の驚きは大きかった

「様々な疾患を学びたい」という思いが強かった高嶋さんにとって、大学病院前の店舗は理想的な環境。でも、自分が想像していた“薬局”を超えた姿に、初日から驚きの連続だったそうです。

「実務実習先が内科のクリニック前だったので、その時は風邪の処方せんが多くて…、この薬局は抗がん剤や麻薬を多く取り扱いますし、臨床検査値つきの処方せんもきます。先輩たちも優秀な方ばかりで…“この腎機能の数値なら、この薬は減量の必要があるよね”のような会話もたくさん聞こえてくるんです。この薬局の一員として、とにかく自分から勉強しないと!と思いました」


【左から、オーベン(※)の志村さん、新人の高嶋さん、管理薬剤師の大園さん。先輩たちが温かく迎えてくれて嬉しかった、と高嶋さん。オーベンの志村さんも、「高嶋さんはいつも笑顔で、ちょっとした気遣いも自然とできています。いい後輩ができて嬉しいです!」と話します】
(※)オーベン…新人のマンツーマンの指導役。

検査値を読み解く力をつけたい。

今では配属から2か月がたち、高嶋さんも少しずつ検査値を見られるようになってきたそう。オーベンの先輩もしっかりとフォローしてくれているようで…

「オーベンの志村さんが、ご自分が疑義照会された処方せんを持ってきてくれて、“この腎機能の数値だと、どこに問題があると思う?”と、よく質問を投げかけてくださいます。私が分からないと、その場で添付文書を見ながら教えてくださったり、“私も初めはそうだったよ!”と優しくアドアイスをしてくれて。少しずつですが、見るべきポイントが分かるようになってきました」

時間をかけた、丁寧な服薬指導。

「この薬局に来て一番驚いたことは、患者さま一人ひとりに時間をかけて、丁寧に服薬指導をしていることでした」と、高嶋さんは言います。

「配属初日から感じていたことですが、患者さまがすごくお話しなさるんです。もちろん個人差はあるのですが、私が想像していた門前の患者さまは、早くお薬を受け取って帰りたい方が多いのかな、と思っていたのですが、“あなたにだから話せるんだけどね”と、今日もかかりつけの薬剤師に患者さまが話しているのを聞きました。それに対して、先輩方も丁寧に時間をかけて、親身になって話をしているんです」

相手の言葉を引き出す、先輩たちのスキル。

何度も先輩たちの服薬指導を見学するうちに、1つポイントも見つけられたと言います。

「たぶん先輩たちは、自分が分かっていることも、あえて患者さまに聞いているんだと思います。例えば、検査値はシステムにも入力していて経過も把握できるので、“今は調子がいいんだろうな”と分かるけれど、あえて患者さまに“どうですか?”と聞いて、さらにプラスアルファの情報まで引き出しているんです。薬剤師が治療の過程を理解しながら、きちんと患者さまと言葉のキャッチボールができているから、患者さまもたくさん話をしてくださっているように感じました」


【“相手の言葉を引き出すテクニック”は、高嶋さんも新人集合研修で習ってきたところ。でも、一番苦労した部分でもありました。だからこそ、先輩たちの“言葉を引き出す力”に驚いたそうです】

店舗みんなが勉強熱心。外来がん治療認定薬剤師を目指す先輩も。

先輩から「すごく勉強熱心」と評される高嶋さん。毎日、分からなかった薬のことを調べて資料にまとめているそうです。その意欲のきっかけになったのは、他ならぬ先輩たちの姿。中でもオーベンの志村さんは、外来がん治療認定薬剤師の取得を目指しているそうです。そんな志村さんにも話を聞いてみました。


【オーベンの志村さんは、現在3年目。高嶋さんと同じく、新人でこの薬局に配属されました】

「就職活動をしていた時から何か認定がとれたらいいなと漠然と思っていましたが、実際に働いて、抗がん剤治療で外来通院されている方は想像よりも多く、薬局でもできることはたくさんあることを知りました。認定薬剤師の勉強をするようになってからは、実際に勉強したことが患者さまの役に立つことが何度もありました。認定にはあと1年実務経験が必要なので、その間に症例報告と試験勉強も進められたらと思っています」


【志村さんと高嶋さんは、勉強会にも積極的に参加しているそう。大学病院主催の勉強会やメーカーのWEBセミナーなどが、月に数回開催されています】

目標にしたい、先輩がいる。

「“自分もこうなりたい”と思うような、目標とする先輩たちと働けるのは、とても幸せなことだと思います」と高嶋さんは言います。

「患者さまを見ていると、この薬局の薬剤師を信頼してくださっているのが分かります。処方内容も難しいものが多いですし、検査値をはじめ薬剤師が考えるべきこともたくさんありますが、私も先輩たちのように、患者さまの信頼に応えられる薬剤師になりたいと思っています」


【薬局のスタッフたちはお互いに、「勉強熱心で優秀な人が多い」と言います。それは、日々研鑽を積み努力をする姿を、お互いに見ているからこそ。尊敬・尊重し合う関係性が、この薬局のとても心地良い空気に表れているようでした】

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■4月に行われた1か月の新人集合研修の様子はこちら
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■新人配属1か月レポ Back Number
大学病院前で学ぶ。マンツーマン指導の安心感
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman2018-1
最先端の病薬連携に挑む。 患者さまと真摯に向き合う、先輩たちの背中を追って。
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman2018-2

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