2015.09.15(火)

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『シニア世代の服薬の実態と意識』に関する調査を実施しました

 
日本調剤・自主企画調査『シニア世代の服薬の実態と意識』
定期的に通院し、薬を処方されているシニア世代
4人に1人は「5種類以上」の薬を処方されている
半数以上の人は薬に対してマイナスイメージを持っている
46.7%は処方薬の飲み残しがある
 
 全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長・三津原 博)は、自主企画調査『シニア世代の服薬の実態と意識』を実施しました。
 本調査は、定期的に医療機関に通院し、薬を処方されている全国の65歳以上のシニア世代男女1,046人を対象に、2015年8月28日~31日の期間、インターネット調査で実施し、その結果をまとめました。

 調査結果のポイント
 
現在、“定期的に医療機関にかかり、毎日飲む薬を処方されている”シニア世代の服薬の実態と、薬に対して持つ意識を聴取した結果、以下のことが分かりました。
 
●  定期的に通院している医療機関の数は、「1か所」が最も多く半数近くの47.5%。次いで「2か所」(35.3%)、「3か所」(13.2%)で、男女別での大きな差はない。


●  処方されている薬の数は24.8%と4人に1人が「5種類以上」。次いで「1種類」と「2種類」がそれぞれ23.1%。男女別でみると、男性の方が薬の数が多く31.7%の人が「5種類以上」処方されている。


●  自身の薬についての効き目や飲む目的は、ほとんどの人が理解している。(「よく知っている」76.2%、「なんとなく知っている」23.3%)。


● 薬に関する注意事項で、“副作用”や“他の薬との飲み合わせ”は8割以上の人が認識しているが、“食品との食べ合わせ”、“体調によっての効き目の違い”に関して知っている人は、半数に満たない。


● 薬に対して持っている考えは、「自分の体調管理のために積極的に飲む」が最も多く37.3%。一方、「薬はできるだけ飲みたくない」は28.5%、「医師に飲むように指示されて仕方なく飲む」が24.5%となり、半数以上の人は服薬に対してマイナスイメージを持っている。


● 半数近く(46.7%)の人は処方薬に飲み残し(残薬)が生じることがある。残った薬は、「次回処方してもらうときに調整する」が最も多く54.4%。28.4%は「保管しておく」、「処分する(捨てる)」人が15.5%存在する。


● 処方薬をもらう場所は、「毎回同じ調剤薬局」(69.5%)、「院内処方」(22.6%)で、9割以上が同じところでもらっている。



  処方薬に関する薬剤師からのアドバイス 
 


◆薬の服用に対する理解を深めましょう
 服薬に対してマイナスのイメージを持っていると「飲み忘れ」につながりやすくなるため、疾患および薬による治療の意味合いについて理解をすることが大切です。わからないことや疑問があれば、主治医もしくは薬剤師に相談してください。
 また、個人の判断による服用量の調節は危険です(医師から指示があった場合は除く)。調子が良くなったからといって、自分の判断で減量したり中止したりせずに、主治医もしくは薬剤師に相談しましょう。
 
◆薬に関して気をつけること
 薬同士だけでなく食品との食べ合わせにも注意が必要です。たとえば「納豆」「クロレラ」「青汁」との飲み合わせや、「グレープフルーツジュース」との飲み合わせが悪い薬もあります。薬を受け取るときは、注意が必要な食品があるか薬剤師に確認しましょう。 
             
◆飲み残し薬について 
 症状が同じだからといって、保管しておいた残薬を他の人に服用させないでください。同じ症状でも違う疾患が原因の場合があります。また、薬には使用期限がありますので、余った薬の長期保管は控えてください。
 継続的に服用している薬で飲み残しがある場合には、薬局でその旨を伝えれば主治医に調整を依頼することができます。是非、かかりつけ薬局を決め、どんなことでも相談することをお勧めします。
 
◆お薬手帳の上手な利用法
 医療機関へ受診の際には『お薬手帳』を持参して、診察時に医師に服用中の薬を確認してもらいましょう。特に複数の医療機関を受診する場合には、『お薬手帳』は薬の飲み合わせなどの確認のためにとても大切な情報源となります。
 また、服用中の薬を一元管理するためにも、『お薬手帳』は薬局へも持参して薬の記録を1冊にまとめるなど、上手に使いましょう。
(監修:日本調剤 教育情報部) 

※当社ホームページ内関連コンテンツURL
 
 
 
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:医療機関に定期通院し、慢性病で毎日飲む薬を処方されている65歳以上の男女1,046人
サンプル構成:65歳以上の男性523人、女性523人
調査手法:インターネット調査
     (株式会社インテージに委託して、調査を実施)
調査期間:2015年8月28日(金)~8月31日(月)
※グラフのパーセンテージは四捨五入されているため合計値が100にならないものもございます。
 
 
 
【調査結果】 
 
Q1 定期的にかかっている医療機関は、何か所ありますか。(回答は1つ)
 現在、定期的に医療機関に通院しているシニア世代に、何か所の医療機関にかかっているかを聞いたところ、最も多いのは「1か所」で半数近くの47.5%。次いで「2か所」(35.3%)、「3か所」(13.2%)となった。男女別での大きな差はないが、若干男性の方が通院している医療機関の数が多い傾向。
 
[表1-1]定期的に通院している医療機関の数(単数回答)


  
 [表1-2]男女別・定期的に通院している医療機関の数(単数回答)


 
 
Q2 毎日飲むように処方されている薬は、何種類ありますか。(回答は1つ)
 毎日飲むように処方されている薬の数は、全体では4人に1人の24.8%が「5種類以上」処方されている。次いで「1種類」と「2種類」がそれぞれ23.1%となった。
 男女別でみると、男性の31.7%が「5種類以上」、13.4%が「4種類」処方されており、女性より薬の数が多い傾向。女性は「1種類」(27.2%)~「2種類」(27.2%)が多い。
 
[表2]処方されている薬の数(単数回答)


 


 
 
Q3 処方されている薬の効き目や飲む目的は知っていますか。(回答は1つ) 
 処方されている薬の効き目や飲む目的に関しては、「よく知っている」76.2%、「なんとなく知っている」23.3%となり、ほとんどの人が自身の薬に対しては理解している。
 
[表3]処方されている薬の効き目や飲む目的(単数回答)


 
 
Q4 薬に関して次のことを知っていますか。(知っていることを選択・回答はいくつでも)
 薬に関する注意事項で、“副作用”や“他の薬との飲み合わせ”に関しては8割以上の人が認識している。しかし、“薬と食品の食べ合わせ”や“体調によっての効き目の違い”に関して知っている人は、半数に満たない。

[表4]薬に関する各注意事項を知っている人(複数回答)
 


 
 
Q5 あなたは薬に対してどのような考えをお持ちですか。ご自分の考えに最も近いものを選んでください。
(回答は1つ)
 薬に対して持っている考えは、「自分の体調管理のために積極的に飲む」が最も多く37.3%。しかし、次いで多い回答は「薬はできるだけ飲みたくない」(28.5%)、「医師に飲むように指示されて仕方なく飲む」(24.5%)となり、半数以上が服薬に対してマイナスイメージを持っている。男女別での薬に対する考えには、大きな差はないことがうかがえる。
 
[表5-1]薬に対して持っている考え(単数回答)


 
 [表5-2]男女別・薬に対して持っている考え(単数回答)


 
 
Q6 処方された薬に飲み残し・残薬が生じることはありますか。(回答は1つ)
 処方薬の飲み残し・残薬に関しては、46.7%と半数近くの人が『ある(よくある+たまにある)』と回答。
 
[表6]処方薬の飲み残し・残薬(単数回答)


 
 
Q7 処方された薬に飲み残し・残薬が生じた場合はどのようにすることが多いですか。(回答は1つ)
【ベース:Q6で「よくある」「たまにある」と答えた方】
 処方薬に飲み残しが生じることが『ある』と回答した人に、残薬が生じたときの対処法を聞いた結果、最も多いのは「次回処方してもらうときに調整する」で半数以上の54.4%。次いで多いのは「保管しておく」28.4%だが、15.5%の人は「処分する(捨てる)」となった。
 
[表7]残薬の対処法(単数回答)


 
 
Q8 あなたは処方薬をどこでもらうことが多いですか。(回答は1つ)
 処方薬をもらう場所は、69.5%が「毎回同じ調剤薬局」、22.6%は「院内処方」で9割以上が毎回同じところでもらっている模様。
 
[表8]処方薬をもらう場所(単数回答)


 
 
 
【日本調剤株式会社】 https://www.nicho.co.jp/
1980(昭和55)年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全う
すべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っている。現在では、全都道府県に調剤薬局を展
開し、約2,500 人の薬剤師を有する日本を代表する調剤薬局企業として評価を得るとともに、超高齢社会に必要とされる“調剤薬局の新しい姿”を追い求めて、取り組んでいる。 
 
●本ニュースリリースは、下記よりPDFファイルにてご覧いただくことができます。
 
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