小さい子どもにお薬を上手に飲ませるコツ

お薬を知ろう

お子さんがお薬を嫌がるなど、お薬を飲ませることに苦労しているご両親も多いと思います。お子さんの性格や好みもありますので、「これなら絶対飲む!」という王道はありませんが、いろいろと試しながら一緒に方法を考えてみることが大切です。
お薬の成分や形などによっては、食品と混ぜてはいけないもの、飲ませ方に注意が必要なものなどがあります。必ず薬剤師に相談してください。今回は、参考として飲ませ方のコツをいくつかご紹介します。

コツ1 飲ませるタイミングを変える

病院で、「1日3回毎食後」と言われたお薬でも、特別な場合を除いては、ミルクや食事の前でも問題のない場合もあります。食後ですと、お腹がいっぱいでお薬を飲まなくなったり、ミルクと一緒に吐き出してしまうこともあるので、問題がないかどうか確認のうえ、空腹時に試してみてください。


また、「○○時間ごと」などの指示の場合、そのためにお子さんを起こしてまで服用させる必要はないので、1日3回の場合は約5~6時間の間隔を目安に、起きた時に飲ませるようにしてください。

コツ2 飲ませ方を工夫する

粉薬の場合は、少量の水を加え団子状にして上あごへ、少量の水で溶いてスプーンやスポイトで流し込む、好きな飲み物や食べ物(アイスなど)に混ぜて飲ませる、服薬補助ゼリーを使用するなど、お子さんの好みや性格に合った方法で工夫するのも良いと思います。 ただし、酸性のジュース、スポーツドリンクなどはお薬のコーティング剤が溶けて苦みが出ることもあります。その他、お薬の効果に影響が出るものや味が変化してしまうものもありますので、必ず薬剤師に相談してください。

コツ3 お薬を飲みたくなるような雰囲気づくりを

お薬が飲めたら、「ちゃんとお薬飲めたね」と褒めてあげましょう。飲んだ後のご褒美も効果的です。兄弟やお友達を褒めているのを見せたり、両親が楽しそうに飲んでいるところを見せると興味を持ちます。
子どもだから理解できないと思わず、お薬を飲むと病気が良くなることをきちんと説明することがとても大切です。
また、普段は飲めていても急に「いや~」と飲まないこともあります。そんな時は時間を置いてみるとすんなり飲むこともあります。

コツ4 薬剤師に相談する

お子さん個人の性格や好みはもちろん、病気の種類やお薬の種類によって、方法は千差万別です。たとえば、お薬の形も、シロップや錠剤、粉薬などいろいろな種類があり、場合によってはお医者さんに確認して変更ができることもあります。


食品との飲み合わせなど、注意が必要なお薬もありますので、まずは薬剤師にお声掛けいただき、一緒になってお子さんに合う方法を考えていくのも良いと思います。 0歳のときはダメでも、1歳になると飲めることもあります。今は飲めなくても、飲めないと決めずに、根気強くチャレンジしてみてください!

薬剤師は皆さまのサポートをさせていただきますので、お気軽に日本調剤の薬局でご相談ください。



●関連リンク

平成27年7月23日付ニュースリリース「日本調剤・乳幼児の親を対象とした『子どもの薬に関する調査』」

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