腎臓のSOS気付いてますか?生活習慣を見直そう!【栄養だより2022年3月号】

栄養のはなし

救急車とトイレの模型と聴診器
日本調剤の薬局(一部のみ)では、季節に合わせた健康情報をお届けする情報紙として、毎月「栄養だより」を配布しています。ご自身の食事や健康に興味を持ち、生活習慣を見直すきっかけにしてもらいたいという思いから、管理栄養士が健康に関する情報を発信しています。その中から一部内容を編集してご紹介します。

腎臓の働きを知ろう!

腎臓の主な役割は、血液をろ過して体に必要なものと不要な老廃物とを仕分けることです。体に必要なものは再吸収されて体内に留まり、老廃物は尿となって体外に排出されます。その働きによって体内の水分量を一定に保ち、血圧を調整することに役立っているのです。

腎臓病ってどんな病気?

腎臓病は、簡単に言えば腎臓の働きが悪くなる病気です。腎臓に障害が起こると血液を十分にろ過することができなくなり、老廃物や余分な水分・塩分が体内にたまってしまいます。腎臓病の原因はいくつか考えられますが、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病によって腎機能が低下してしまうことも知られています。腎臓を守るためにも生活習慣・食生活に注意しましょう。
腎機能低下チェック


□ 血液検査・尿検査の腎機能の項目で指摘されたことがある。

□ 尿の色に違和感がある。泡立ちが気になる。

□ 夜間に2回以上トイレに起きる。

□ 顔色が悪いと言われたことがある。

□ 疲れやすい。疲れが取れない。息切れする。

□ むくみを感じる。靴がきつくなった。


一つでも当てはまる項目があれば、腎機能が低下している恐れがあります。

腎機能に関する検査項目

検査数値の見方と基準値についてご紹介します。


【血液検査の基準値】

尿素窒素(BUN)
8~20mg/dL
クレアチニン(Cr)
男性:0.65~1.07mg/dL

女性:0.46~0.79mg/dL

eGFR
60.0mL/分/1.73㎡以上

【尿検査の基準値】

尿タンパク
(−)
潜血反応
(−)
基準値から外れる場合は腎機能が低下している恐れがあるので、一度医療機関を受診することをおすすめします。


腎臓を守るために生活習慣を見直そう!

生活習慣病は腎機能の低下に大きく影響を及ぼします。生活習慣病を予防し、腎臓への負担を減らすためにも、心掛けたい生活習慣のポイントをご紹介します。
河川敷でランニングする男女

適度な運動習慣

ウォーキングなどの適度な運動を習慣化することで、血圧や血糖値の数値改善、肥満の解消が期待できます。厚生労働省では健康寿命を延ばすために今より10分長く体を動かすことを「+10(プラス・テン)」として推奨しています。
女性が手に持つコップ1杯の水

適度に水分補給をし、排尿を我慢しない

脱水は腎機能低下の要因になるため、こまめな水分補給を心掛けましょう。また、排尿を我慢することは腎臓へ負担をかけ、膀胱炎の原因にもなるため避けましょう。
「NO SMOKING」と書かれたプレート

禁煙

喫煙は動脈硬化を促進し、血圧上昇を招くことで知られています。それにより慢性腎臓病だけでなく、その他の生活習慣病発症にもつながる恐れがあるため、たばこを吸っている方は禁煙することをおすすめします。
机の上で伏せる女性

ストレス・過労は避ける

ストレスや疲労は血圧を上昇させる要因となるため、腎臓にも負担がかかってしまいます。十分な休養をとって体を休め、リラックスして過ごすことを心がけましょう!

管理栄養士のお悩み解決部屋

生活習慣を見直すことが大切なのは分かりました!食事ではどんなことに気を付ければいいの?

腎臓を守る食事は、他の生活習慣病予防と共通する点も多く、1日3食の食事で適切な量をバランス良く摂ることが重要です。
バランスの良い食卓

バランスの良い食事を心掛けよう

食事は、主食・主菜・副菜をそろえることで、栄養のバランスが取りやすくなります。特に野菜に多く含まれるカリウムには、体外への塩分排出を助け、血圧を下げる働きもあると言われています。

ただし、腎機能が低下している方は、医師の指示により、たんぱく質・塩分・カリウムなどの栄養素の摂取を制限する場合もあります。腎機能が低下している方は、医師の指示に従いましょう。

塩分・脂肪の摂り過ぎに注意しよう

酸味や香りを上手に使い、塩分の摂り過ぎに注意しましょう。コレステロールを多く含む食品(バター、肉の脂身など)も摂り過ぎないようにしましょう。

\ 減塩のコツ! /

  • お皿に盛られた大葉・生姜・みょうがの千切り
    腎機能が低下している方は1日の食塩摂取量が3~6g未満に制限されることもあります。上手に減塩するためのポイントをご紹介します。


    ●香りや酸味を利用する

    しょうが、しそ、酢、カレー粉などを利用すると満足感が高まります。


    ●汁物は1日1杯にする

    みそ汁は1杯で約1.5gの塩分が含まれます。汁物は具だくさんにして汁を減らし、麺類の汁は飲み干さないように心掛けましょう。

オンライン飲み会を写すタブレットとジョッキに入ったビール

飲酒は適量にしよう

飲酒量の適量を知り、飲み過ぎないことが大切です。厚生労働省は、節度ある適量の飲酒は1日平均純アルコールで20g※程度としています。

※医師の指示がある方は指示に従ってください。

純アルコール20gに相当する飲酒量


ビール(5%) … ロング缶1本(500ml)

日本酒 … 1合(180ml)

ワイン … グラス2杯弱(200ml)

チューハイ(7%) … 缶1本(350ml)

  • 野菜を持ってる管理栄養士
    日本調剤の「認定栄養ケア・ステーション」では、地域密着型の栄養ケアの拠点として幅広く手厚いサポートを行っています。処方箋をお持ちでない方でも、腎機能低下に関する食事療法のご相談や献立の考案も承りますのでご相談ください。
栄養だより2022年3月号(PDF)

【参考文献】一般社団法人 日本腎臓病学会.”2.腎臓検診でわかること”.https://jsn.or.jp/general/kidneydisease/symptoms02.php,旭化成ファーマ株式会社.”腎臓とはどんな病気?”.https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/ckd/kidney.html,協和キリン株式会社."自分でできる腎臓の健康チェック".知ろう。ふせごう。慢性腎臓病(CKD).https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/check/index.html,日本医師会.”病気をチェック!”健康の森.https://www.med.or.jp/forest/check/k_menu.html,全国健康保険協会.”1月 腎機能が気になったら”.https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h31/20101/,旭化成ファーマ株式会社.腎臓を守るために生活習慣、食生活に注意しましょう。”.https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/ckd_sp/02.html,青梅市.”【健康コラム】慢性腎臓病(CKD)”. https://www.city.ome.tokyo.jp/soshiki/32/913.html,サントリーホールディングス株式会社.”適量ってどのくらい?”.https://www.suntory.co.jp/arp/proper_quantitiy/.東京都病院経営本部.”腎臓病の食事”.https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/shoukai/eiyou/jinzou/

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