冬場は要注意!ヒートショックの対策をしよう【栄養だより2024年1月号】

栄養のはなし

浴槽
日本調剤の薬局(一部のみ)では、季節に合わせた健康情報をお届けする情報紙として、毎月「栄養だより」を配布しています。ご自身の食事や健康に興味を持ち、生活習慣を見直すきっかけにしてもらいたいという思いから、管理栄養士が健康に関する情報を発信しています。その中から一部内容を編集してご紹介します。

ヒートショックとは?

急な気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることを「ヒートショック」といいます。血圧が頻繫に上がったり下がったりを繰り返すことで、心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが上昇してしまうのです。

ヒートショックは気温が低下する11~2月頃までが起こりやすく、誰にでも起こり得るため、しっかりと対策をすることが大切です。

ヒートショックが起こりやすい条件

ヒートショックは温度差を感じやすい冬場の浴室で特に起こりやすいとされています。他にも、トイレや玄関、廊下など、暖まった部屋と10度以上の温度差がある場所では注意が必要です。カーペットや暖房器具を設置するなどして対策しましょう。


例:寒い日の入浴における温度と血圧の推移

寒い日の入浴における温度と血圧の推移

また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患っている人や、飲酒後に入浴することがある人高齢者はヒートショックの影響を受けやすいといわれています。特に高齢者は、血圧を正常に保つための機能が低下している傾向があるほか、寒さや暑さといった温度の変化に対する感覚も鈍くなっている場合があるため、いっそう気を付けましょう。

ヒートショックの予防方法

ヒートショックを起こしやすい入浴時に、ヒートショックを予防するための6つのポイントについてご紹介します。
収縮期血圧が180mmHg以上の人

(1)血圧が高いとき、特に、収縮期血圧が180mmHg以上、または拡張期血圧が110mmHg以上のときは入浴を控えましょう。
水の入ったグラスを持つ人

(2)入浴の前後にコップ一杯の水を飲み、水分補給を行いましょう。
ビールを飲もうとする人

(3)食後すぐの入浴や、入浴前のアルコールは控えましょう。
石油ファンヒーターのスイッチを入れる人

(4)入浴前に脱衣所と浴室を暖房器具で暖めておきましょう。お風呂のふたを開けておくのもよいでしょう。
お湯の出ているシャワー

(5)湯船につかる前に、シャワーやかけ湯で体を温めましょう。
38度に設定されている給湯器

(6)湯船の温度は38~40度のぬるめに設定しましょう。また、長湯は避け、入浴時間は10分以内としましょう。
また、同居者がいる場合は、入浴前に同居者に一声掛け、「見守り体制」をつくると安心です。

管理栄養士のお悩み相談部屋

家族が浴室でヒートショックを起こし倒れていたら、どのように対処すべきでしょうか?

まずは落ち着いて状況を把握しましょう。発見者も慌てて濡れている浴室で転倒しないよう、気を付けてください。

ヒートショックの症状と対処法

軽症のケース

めまいや立ちくらみといった症状がある場合は軽症です。座って少し休み、体調が落ち着くまで待ちましょう。


医師の判断が必要なケース

失神や意識障害、ろれつが回らない、脱力感がある、頭痛、吐き気・嘔吐などの症状がある場合は、医師の判断が必要です。浴槽で倒れているのを発見した人は救急隊を要請しましょう。また、溺れている場合は浴槽から出し、人手が足りないなどの理由で浴槽から出せない場合は浴槽のお湯を抜きましょう。

スマホで電話をかける女性

ヒートショックを含め、急なけがや病気で困った際に、専門家からアドバイスを受けることができる窓口があります。「すぐに病院に行った方がよいか」「救急車を呼ぶべきか」悩んだら、救急安心センター事業(#7119)へ電話をかけましょう。
  • 野菜を持ってる管理栄養士
    日本調剤の管理栄養士へのご相談は、処方箋をお持ちでない方でも、どなたでもご利用いただけます。病気というほどではないけれど、ちょっと健康のことが気になるな……という方は、ぜひお気軽に、お近くの日本調剤までお立ち寄りください。また、薬局にご来局いただかなくても、オンライン栄養相談でも皆さまの食事・栄養をサポートしております。オンライン栄養相談をご希望の方は「栄養相談/認定栄養ケア・ステーション」を選択の上、お問い合わせください。
栄養だより2024年1月号(PDF)

【参考文献】社会福祉法人恩賜財団済生会.”冬場に多発!温度差で起こるヒートショック”.2017年1月11日.https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/heatshock/,東京ガス株式会社.”ヒートショック 特に高齢者は注意”.STOP!ヒートショック. https://heatshock.jp/column/20201201/,東京ガス株式会社.”ヒートショックのメカニズム”.STOP!ヒートショック.https://heatshock.jp/column/mechanism/,全国健康保険協会.”2月 しっかり予防!冬季のヒートショック”.https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h29/300201001,株式会社ヤマシタ.”ヒートショックとは”.ヤマシタ、シマシタ。.2022年12月13日.https://www.ycota.jp/point/39685,総務省消防庁.”救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?”.https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html(閲覧日:2023年12月13日)

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