週刊!薬剤師ブログ

新入社員研修2021.06.10

担当者こぼれ話~新入社員研修を振り返って~

講師はどんな思いで運営しているの?2021年度の新入社員研修を振り返って、メイン担当の一角を担った、教育情報部課長の小森 忠直さんにお話しいただきます!

双方向性を意識したオンライン研修

今年の新入社員研修は、「双方向性」というところをより意識しました。

昨年の新入社員研修のアンケートや配属後の新人面談での意見で、「双方向性がもっと欲しかった」「近くのエリアの人との交流が持ちたい」という声が多かったんです。
今年はその反省点を解決できるよう、エリア別懇親会などを新規に企画して実施しましたが、反応が良かったので安心しました。CSの講義における動画での課題提出や、各講義に盛り込んだロールプレイなども好評でしたね。(CS(Customer Satisfaction)=患者さま満足。選ばれる薬局・薬剤師になるための要素として日本調剤で重視され、CS向上を目指した研修などが行われている。)
エリア別懇親会は、集合研修だと同じエリアの上長と研修の一環として話す機会をつくるのは難しかったので、オンラインだからこそできた企画なのかなと思っています。

また、オンライン研修を実施するために情報の一括管理や講義配信ができる新しいツールを導入したのは大きかったです。新入社員たちへの情報共有もスムーズになりましたし、講義の形式も幅が広がりました。導入にあたっては色々な苦労もあったのですが…、使ってみて、研修が昨年よりも良いものになったと思うので、導入してよかったと感じています。

研修では、講師がつくる「空気感」も大切に。

研修の際は、講義の内容以外の部分でのパフォーマンスというのにも力を入れていました。例えば朝の連絡事項共有の時間に毎回小話を入れたり、懇親会の際にくだけた雰囲気づくりをしてみたり、講義内容に対する講師の個人的な意見を入れてみたり…。

学校の授業でも、冗談を言ったりする先生って学生から親しまれたり、ちょっとした話が印象に残ったり、そういう部分はありますよね。
日本調剤は「お堅い」イメージを持たれがちですし、安心して店舗に行ってもらうという意味でも、運営側が楽しそうにやっているな、意外と自由なんだな、という雰囲気を感じて、緊張をほぐしてもらえるような心がけもしていました
そういう空気に触れるだけで、気分が変わる新入社員も少なからずいると思いますから。

仕事の進め方を、具体的に、きっちり教える。

オンラインだからこそ、具体的な業務の手順やルールについてもよりしっかりと研修しました。ロールプレイといった体感的に業務のポイントを学ぶものに加えて、日本調剤の薬局における調剤業務のマニュアルについて、詳しく解説する講義を今年は実施しました。
薬剤師としてこういう態度や姿勢が良い、という抽象的なものだけでなく、もっと具体的な、会社としてこういうフローで仕事を進めている、というのを教えることで、配属後によりスムーズに取り組めるんじゃないかと考え導入しました。

仕事の「楽しみ」を、それぞれの形で見つけてほしい。

新入社員たちには、「患者さまとの関わり」というのを大事にしてほしいと思っています。
研修で伝えたCS(患者さま満足)向上も薬剤師知識も、その他のことも、患者さまとの対話のために学ぶものだと思うんです。患者さまと関わる中で、知識を多く持っていた方がより深く関わっていける。そういうことを通じて、仕事や学びを楽しんでほしいなと思います。
薬局薬剤師の仕事って、ルーチンで面白くない…なんて思われる学生さんもいるかもしれませんが、私自身は患者さまとの関わりと、そのためにたくさんの知識を身につけること、それにより一層深まる患者さまとの関係性に、楽しみを見出していました。
これに限らずですが、各自が楽しいなと感じることを見つけて、自分なりに行動してほしいです。それがまた楽しみに繋がっていくと思いますので。それは新入社員だけじゃなくて、ベテランの店舗薬剤師も、私たちのようなオフィス勤務の人間も、エリアマネージャーや支店長といった管理者も……この先の将来、新入社員が進んでいくどんなキャリアにおいても、同じことなのかなと思います。

想いを込めた新入社員研修、また来年も!

今年の研修は新しいことも色々と導入し、昨年よりもまた進化したと感じています。教育情報部の講師たちも、2回目のオンラインの対応に慣れてきたのか、資料の作り方や講義の組み立て方、言い回しなどが良いな、と感じる場面が多かったですし、自分の言葉で新入社員たちと向き合っているなと感じました。それぞれの想いがこもった研修になっていたんじゃないかと思います。

ただ、アンケートでも「双方向性がもっとほしい!」といった声が依然として多かったりと、たくさん課題は残されています。実施方法が来年どうなるかはまだ分かりませんが、来年も新入社員たちにとってよりよい研修にできるよう、考えていきたいです!

◆薬剤師の向こうに患者さまがいる。信念を忘れず、新入社員たちにフルパワーで向き合う。~【統括担当者コメント】教育情報部部長 弓削 吏司

新入社員研修は、毎年、時代やニーズに合わせて内容を変化させ、その時のフルパワーで対応しています。なので、形を変えながらでも、毎年少しずつ良くなっていっていると思っています。今年は、新システムを導入し、講師それぞれがシステムの機能を活用して講義に工夫を加えていて、上手くオンラインのよさを取り入れられていたのかなと感じました。
研修の準備や入社に伴う様々な準備なども、例年教育情報部だけではない多くの部署が関わり、支えられています。しっかりした体制で新入社員を迎え入れよう、という気持ちを持って、各セクションが連携しています

教育情報部は、薬剤師教育を主体に実施するためにできた部署で、店舗の職員全般の教育、対患者さまという点においての教育を担い、日本調剤という会社が目指す「薬剤師の質」(真の医薬分葉に資する医療スタッフの育成)を向上させることを目的としています。
信念は、薬剤師の向こうに患者さまがいる、というのを常に意識すること。(教育情報部員も現場から異動してきているので、みんな当たり前にやっていることではありますが。)信念を忘れず、来年度の新入社員研修もよりよいものになるよう努めていきたいです。

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