2025.08.28(木)
PR
日本調剤グループとノバルティス、慢性骨髄性白血病治療効果とQOLの向上を目指した共同プロジェクトを開始 ― がん治療の「我慢」に寄り添う治療環境を共創
CMLは、ノバルティスが開発した分子標的薬により治療法が大きく変わり、現在では生命予後が大幅に改善されました。しかし、CML患者さまは、治療中の困りごとを医療従事者に伝えきれず、治療効果が十分に得られなかったり、副作用等に悩みながら治療を続けていることが少なくありません。これらは、アドヒアランス低下の要因になっています。「慢性骨髄性白血病患者・家族の会 いずみの会」が2021年に実施したアンケートでは、42%の患者さまが「服薬をやめたいと思ったことがある」と回答、理由としては副作用が、61%と最多でした1。また、CML患者さまは、日常生活において様々な「我慢」を抱えており、47%の患者さまが副作用により仕事を休まざるを得なかった経験があり、78%の患者さまが既存治療によって身体的・精神的に疲れを感じていることが報告2されています。アンケート結果から、治療における患者さまのQOLへの影響は、深刻な課題であることが明らかになっています。
さらに、治療効果を得るには、患者さまの高い服薬アドヒアランスが極めて重要です3。CMLの治療は長期にわたるため、患者さまがQOLを保ちながら安心して治療を継続できる環境づくりが求められています。
共同プロジェクトでは、高い専門性を持つ日本調剤の薬剤師がCMLに関する理解を深め、CML患者さまが抱える「我慢」をより的確に把握し、血液内科医に共有する体制の構築を目指します。日本医薬総合研究所は、服薬フォローアップの有用性を分析し、その結果をもとに3社が関係者の声を聴きながらCMLの治療の質の向上と、患者さまが長期にわたり治療と向き合える環境を共創していきます。
日本調剤の代表取締役社長である小城 和紀は、次のように述べています。「日本調剤グループは、すべての人の『生きる』に向き合うという揺るぎない使命のもと、多様な医療プロフェッショナルを擁したヘルスケアグループとして、患者さまに最適な薬物治療を提供してまいりました。日本調剤は創業以来、薬剤師の専門性向上に力を入れており、外来がん治療専門薬剤師をはじめとした認定薬剤師が多く在籍しています。今回の共同プロジェクトには、専門医療機関連携薬局を含む20店舗が参加し、CMLという専門性の高い領域における薬剤師の知識をさらに深め、患者さまの治療環境の向上を目指します」
日本医薬総合研究所の代表取締役社長である橋爪 敦弘は、次のように述べています。「日本医薬総合研究所は、長年にわたり日本調剤グループが培ってきた処方箋データや専門性を活かし、かかりつけ機能や選定療養費といった制度変更の影響などを分析してまいりました。今回の共同プロジェクトでは、CML患者さまへの服薬フォローアップの有効性をデータ分析によって評価し、より良い治療環境の共創に貢献いたします。日本調剤グループ一丸となり、患者さまのQOL向上という長期的な目標達成に向けて、今後も価値ある情報サービスを提供いたします」
開始時期: 2025年9月
対象店舗: 日本調剤が選定した20店舗
各社の役割
ノバルティス ファーマ:
・薬剤師を対象とした、CMLおよび薬剤に対する知識向上に寄与する勉強会を企画・運営
・血液内科医のニーズを聴取し、服薬フォローを行うためのサポートシートの設計における日本調剤との連携
・服薬フォロー実施期間中に定期検討会を企画・運営し、服薬フォローの質向上に貢献
日本調剤・日本医薬総合研究所:
・疾患・薬剤について高度な知識習得
・ノバルティス ファーマと連携し、作成したサポートシートを活用した服薬フォローの実施
・定期検討会において現場での知見を共有し、服薬フォローの改善に寄与
・アンケート調査や処方データ解析による服薬フォローの効果検証
共同プロジェクトにより創出が期待される価値
・CML患者さまは、日常の治療に伴う「我慢」を相談できることで、治療に対する不安の解消、QOLの向上、服薬アドヒアランスの向上が期待されます。
・薬局薬剤師は、疾患・薬剤に関する知識が深まり、より質の高い服薬指導・フォローアップが可能になります。
・血液内科医は、薬剤師からの情報提供により患者さまの声を事前に把握できることで、診察時間を有効活用できます。また、副作用評価やアドヒアランス確認の一部を薬剤師に委ねることで業務負担の軽減が期待されます。
成果報告
共同プロジェクトの実施結果は、来年以降の関連する学会等で発表することを目指しています。
日本調剤は、1980年の創業以来、全都道府県に調剤薬局を展開し、約4,000名の薬剤師を有する調剤薬局企業です。ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、早くからICT投資を積極的に進めており、超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供を行っています。
共同プロジェクトは日本調剤グループが取り組む21のマテリアリティのうち「1.薬局機能の強化(高度医療や地域医療への対応)による患者さまの薬物治療効果の向上」に該当します。
https://www.nicho.co.jp/corporate/sustainability/materiality/
株式会社日本医薬総合研究所について https://www.jpmedri.co.jp/
日本医薬総合研究所は、2012年の創業以来、医薬業界の健全なる発展と成長に寄与するため、日本調剤グループの医療情報資源を基に、国民生活の向上に資する情報サービスを提供しています。製薬・ヘルスケア企業、医療機関・保険者さま・保険薬局からのさまざまなニーズに応えるため、処方箋情報・レセプト情報をはじめとする各種医療ビッグデータを基盤に、「医療の質の向上」、「医療費の適正化」、「国民の健康寿命の延伸」といった日本全体の医療課題に貢献します。
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く革新的医薬品のグローバル製薬企業、ノバルティスの日本法人です。ノバルティス ファーマは、より充実した健やかな毎日のために、「医薬の未来を描く(Reimagining Medicine)」ことを追求しています。
詳細はホームページをご覧ください。https://www.novartis.co.jp
ノバルティス ファーマ株式会社のソーシャルメディアもご覧ください。 Facebook LinkedIn YouTube Instagram
1. 「慢性骨髄性白血病患者・家族の会 いずみの会」2021年慢性骨髄性白血病患者調査報告書
2. Haematologica. 2025 Jul 10.doi: 10.3324/haematol.2025.287772. Online ahead of print.
3. J Clin Oncol. 2010; 28(14): 2381-2388