2025.09.30(火)
レポート
「2025年度日本調剤グループ学術大会全国大会」を開催~変革の時代を乗り越えるため、薬局が果たすべき役割をいま一度問う~
2016年に始まった日本調剤の社内学術大会は、日常業務の中で見出した疑問を出発点に、数多くの職員が研究発表に挑戦し、知見を共有する機会として毎年度開催しています。2022年からは現地開催とオンライン開催を併用したハイブリッド形式で実施しました。
■「薬局のイノベーション~協働と専門性で進化を加速~」をテーマに演題発表
一般演題では、全国の選考会で選出された全19演題を2会場に分け、口頭発表と質疑応答を実施しました。また、6年ぶりにポスター発表が復活し、社内基準で特に優れた全12演題が会場で掲示されました。薬剤師のみならず、管理栄養士や総合職の社員も登壇し、各職種の視点から感じた課題や研究によって得られた気付きをグループ全社に共有しました。
あわせて、薬剤師育成や教育を主なテーマとする基調講演と特別講演、教育講演を実施しました。
基調講演では、藤田医科大学医学部総合診療科教授の大杉 泰弘氏を招き、「総合診療医と薬剤師が拓く地域医療の未来―コミュニティホスピタルという新しい価値―」と題して、新しい病院の在り方や多職種連携の重要性についてご講演いただきました。
また教育講演では、本大会を主催し、薬局スタッフの学会発表支援などを担っている教育情報部が、調査研究に役立つノウハウをレクチャーしました。
■優秀な発表を表彰
全演題終了後、審査員による審査に加え、「オーディエンス賞」選出のため聴講者全員による投票を行いました。口頭発表では、各会場で「最優秀賞」と「オーディエンス賞」が1名ずつ選出され、ポスター発表では「オーディエンス賞」が1名選出されました。
日本調剤では、社員の専門性を磨き、さらなるレベルアップを図るとともに、今後の地域医療に貢献できる人材育成に注力していきます。
<日本調剤グループについて> https://www.nicho.co.jp/brand/
日本調剤グループは、すべての人の「生きる」に向き合う、という揺るぎない使命のもと、調剤薬局事業を中核に、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業、情報提供・コンサルティング事業を展開する、多様な医療プロフェッショナルを擁したヘルスケアグループです。医療を軸とした事業アプローチによる社会課題解決を通じて持続可能性を追求し、すべての人の「生きる」に貢献してまいります。
<日本調剤株式会社について> https://www.nicho.co.jp/
1980年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っています。現在では、全都道府県に調剤薬局を展開し約4,000名の薬剤師を有する、日本を代表する調剤薬局企業として評価を得ています。また、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、早くからICT投資を積極的に進めており、超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供を行ってまいります。
<JP Newsletterについて>
本ニュースレターは、日本調剤の薬局や薬局で働く薬剤師・医療事務・管理栄養士のことを皆さまにご理解いただくために、随時、発行しています。超高齢社会を迎え、地域における医療の重要性が高まる中、身近な医療提供・健康管理の場である調剤薬局、そして薬や栄養などの専門知識を持った薬剤師・管理栄養士は、地域における医療・健康管理の重要な担い手として期待されています。