週刊!薬剤師ブログ

受賞者インタビュー2022.12.16

社内学術大会において、新卒2年目薬剤師が社長賞を受賞しました!

2022年9月11日(日)、「2022年度日本調剤グループ学術大会全国大会」が執り行われました。全国8ブロックでの予選会から選出された全23演題の発表が行われ、見事社長賞を受賞したのは新卒2年目薬剤師の清水さん!今回は清水さんにインタビューしました!

●勤務している店舗について教えてください!

私の店舗は面薬局で、内科・精神科・皮膚科・眼科など様々な診療科の処方せんを応需しています。また、月300枚ほど施設の処方せんも応需しており、一包化を多く扱っていることが特徴です。患者さまは比較的ご高齢の方が多く、かかりつけ患者さまも多くいらっしゃいます。地域密着で患者さまに寄り添い続け、昨年11月には店舗開局10周年を迎えました!
店舗スタッフは薬剤師3名、医療事務2名の計5名が在籍しています。スタッフの誕生日には皆でケーキを買ってお祝いするなど、仲良く温かい雰囲気で働いています!ベテランの先輩もおり、困った時にはいつも相談に乗ってもらえる頼れる存在です。

●学術大会出場を目指したきっかけを教えてください!

出場を決めたのは新卒1年目の夏でした。大学時代の卒業研究について、店舗の先輩と楽しく話していたところ「研究発表をする社内の大会があるよ」と先輩から教えていただき、そこで初めて学術大会の存在を知りました。業務にも慣れ、新しいことに挑戦したいと考えていたので、出場を目指すことにしました。

●学術大会での発表内容について教えてください!

オリジナルのコミュニケーションシートを用いて患者さまから情報収集を行い、より適切な薬物治療に繋げた事例について発表しました。
精神科の患者さまに対して「詳しくお話を聞いても大丈夫かな?あまり聞いてほしくないんじゃないかな…」という先入観から、これまで十分な服薬指導ができていませんでした。そこで、近隣の精神科クリニックを受診した患者さまを対象に、医師と共同で作成したアンケ―ト調査を行うことにしました。アンケート内容は、薬に関する疑問や不安、服用状況、服用できていない場合はその理由、副作用の有無など気になる症状を問うものです。回答内容をもとに服薬指導を行い、アンケートと服薬指導の内容についてトレーシングレポートを用いて医師に情報提供を行いました。また、患者さまが再度来局された際には、医師からどのようなフィードバックがあったかを確認し、必要な場合は再度トレーシングレポートで医師に情報提供を行いました。
アンケートを行うことによって、これまでの服薬指導では聞ききれなかった悩みや副作用の症状を把握することができるようになり、患者さまからは「薬を変更したいと思っていたけれどなかなか言い出せず、薬剤師が医師との間に入ってくれたことでスムーズにできました。」と感謝のお言葉もいただくことができました。
より良い治療のためには、医師・薬剤師・患者さまが相互に連携する必要があると改めて考える研究となりました。

●学術大会に出場する前と後で変わったことはありますか?

患者さまについて「知る」ことの重要性をさらに感じるようになりました。今回の研究で、症状や副作用で困っている方が多くいるにも関わらず、それに気付けていない状況があることが分かり、適切な薬物治療を行うためには、患者さまの治療背景や現状を把握することが重要だと改めて気付きました。現在はできるだけ患者さまの情報を引き出せるよう工夫しながら服薬指導を行っています。

●学術大会出場にあたり周りからのサポートはありましたか?

患者さまへのアンケート依頼や医師へのトレーシングレポート送信などは店舗全体で取り組んでおり、たくさん協力していただきました。また、発表資料の作り方や見せ方などは、店舗の方々だけでなくエリアマネージャーや教育情報部の方にも添削していただきました。発表練習にも付き合っていただき、様々尽力していただいたなと感じます!

●社長賞を受賞し、どのようなお気持ちですか?

いまだに信じられないというのが正直な気持ちです。多くの方々にご協力をいただいたおかげで社長賞を受賞することができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2年目でこのような大きな舞台に立てたことが自分にとって、非常に良い経験になりました!
社長賞受賞後には、他店舗の店舗責任者の方から同じ取り組みを行いたいというお声がけもいただきました。学術大会は、他店舗の取り組みを知ることができる良い機会だと実感できましたので、今後も困っていることがあれば店舗同士で共有し、解決していきたいと思います!

●今後はどのような薬剤師になりたいですか?

患者さまにとって、相談しやすく頼りになる薬剤師になりたいです!話しやすい雰囲気づくりや丁寧な応対で相談しやすい存在になることで患者さまの困りごとを聞き出し、医師へ繋ぐ架け橋の役目になれたらと思います。
今年の5月から店舗責任者となりました。まだまだ未熟ですが、スタッフが働きやすい環境づくりも心掛けています!スタッフ間のコミュニケーションもより密に行い、店舗一丸となって患者さまに貢献していきたいです。

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