週刊!薬剤師ブログ

外来がん治療専門薬剤師×働くママさん×若手店舗責任者2023.07.18

スペシャルクロストーク ~新卒入社した、わたしたちの●年後~

前回お届けした「働くママさん薬剤師」特集。
その「番外編」として、同じ店舗に勤める3人の社員のスペシャルクロストークをお届けします!
外来がん治療専門薬剤師×働くママさん×若手店舗責任者
実はみんな、新卒で日本調剤に入社しているんです!
日本調剤に新卒入社して、歩んできた道は3人それぞれ。そんな3人のクロストークをお楽しみください★


【左から、外来がん治療専門薬剤師 渡邊さん、ママさん薬剤師 横田さん、店舗責任者 滑(ナメラ)さん】

―同じ店舗に勤める3人ですが、新卒入社して以来、それぞれいろんなキャリアを歩まれていますよね!簡単に自己紹介をお願いします。

横田さん「私は、2014年に新卒入社してしばらく薬局現場で働いたあと、3年目からは一時採用担当の仕事をしていました!2021年に産休に入り、約2年はしっかり子育てに集中したあと、今年の4月に復帰して薬局に戻ってきました。現在は9時~16時の育児短時間勤務で働いています。私が産休に入るくらいのタイミングで、滑さんが入社したんですよね!採用担当の仲間から滑さんのことは聞いていたので、復帰した店舗で店舗責任者になられていて、おおっ!と思いました(笑)」

滑さん「横田さん、第一子のご誕生おめでとうございます!子育てとお仕事の両立の大変さは想像を絶すると思います。仕事の事でのサポートは可能な限りしていきたいので遠慮無く仰って下さいね。

私は 2021 年に新卒入社しました。学生時代からがん患者さまの治療の一助になりたいという思いと、薬剤への知識欲から、外来がん治療専門薬剤師の資格を取りたいと考えていました。面接時にその思いを伝えたことも、記憶に新しいです。その事を考慮して頂いてか、新卒入社から今に至る 2 年間と数か月間、がんセンターの敷地内薬局である現在の薬局で勤務させて頂いており、現在は店舗責任者を勤めています」

渡邊さん「私は2002年に新卒入社し、2017年に認定取得強化チームに入りました。2018年11月から1年間、がんセンターでの研修を経て、2021年に外来がん治療認定薬剤師を取得しました(現在は外来がん治療専門薬剤師に認定)」

―それぞれ充実したキャリアを歩まれていますね。そんなみなさんが勤める薬局の紹介を、店舗責任者の滑さんにお願いします!

滑さん「やはりがんセンターの敷地内の薬局なので、がん患者さまが多く来局されるところが特徴ですね。化学療法(点滴治療)を外来で受ける患者さまも多く、短いスパンであれば1~2週間に1回来局される患者さまもいらっしゃいます。また、治療を受けられている患者さまにお電話で体調確認等を行う事も多いため、1人の患者さまに対して接する機会が多いかなと思いますね。社員同士のコミュニケーションもよく、職員間の仲は良い方なのかなと思います。僕の主観ですが(笑)また、外来がん治療専門薬剤師がいたり、そこを目指す薬剤師がいたりと、がん治療に対して知識が深く、勉強意欲が高い薬剤師が多いかと思います」

―やはりがんの患者さまが多いのですね。外来がん治療専門薬剤師をお持ちの渡邊さんに質問です!資格や知識を持っていることで、貢献できたと感じることはありますか?

渡邊さん「特に資格があるからということで変わる事はありませんが、患者さまに対する姿勢や覚悟の面では、資格があってよかったと思う事はあります。特に、テレフォンフォローアップで患者さまが困っている症状をヒアリングし、医師にトレーシングレポートで対症療法の薬剤を提案した際、それが処方されたおかげで次の化学療法の副作用が軽減したと聞いた時は嬉しいですね」

―患者さまの継続的なフォローが重要ですね。ご自身の知識を店舗や社内のメンバーにどのように共有されていますか?

渡邊さん「特に乳がんの周術期治療では、がんセンターの研修で学んだ知識を薬局の薬剤師に伝え、今でも定着していると思います。主に口頭レベルで伝えることが多いですが、外部の勉強会で講演する時も、薬局のメンバーが聴講してくれることもあります」

―知識も豊富で勉強熱心なメンバーがそろう薬局ですね。所属社員も多く、それぞれお子さんがいたり妊婦さんがいたりと多様なメンバーですが、お子さんをお持ちの社員や妊婦の社員さんに、何か配慮していることなどあれば教えてください!

滑さん「そうですね。お子さんがいらっしゃる場合はどうしても突発的なお休みが生じてしまう事が比較的多くなると思います。お子さんがいるかに関わらず、突発的なお休みは休む側も精神的負担は大きいと思いますので、翌日以降出勤された際には「大丈夫でしたか?」等のお声掛けは意識的に行っております。

妊婦さんについては、医薬品にも重たいものはありますので「重たいものやかさばるものを運ぶ必要がある時は遠慮無く言ってくださいね」等のお声掛けはしています。配慮し過ぎるというのも気を遣ってしまったり少し居辛さを感じたりとあるとは思いますので、大逸れた配慮は出来ておりませんが……」

横田さん「本当に店舗のみなさんの配慮がありがたいです。子どもが熱を出してしまったときも、「大丈夫でしたか?」と声をかけていただいて、いつも感謝しかありません!!」

滑さん「横田さんはお久しぶりの薬局復帰で、且つ処方内容も一般的な薬局とは異なるところで苦労されることも多いと思います。いつも色々聞いて頂いて、お仕事頑張って頂いてありがとうございます。笑顔で患者さまに寄り添った接し方は横田さんならではだと思います!」

横田さん「ありがとうございます。今回ブランクのうえ復帰することは不安もありましたが、色んな人に支えられ安心して働くことができ、また勉強になる毎日です。今後同様の状況になっても、母として子どもとの時間も大切にしつつ、薬剤師として安心して復帰し、継続してスキルアップをしていきたいです!」

―それでは最後に、学生さんへのメッセージを。特に、外来がん治療専門薬剤師の資格を目指したいと考えている学生さんに向けて、渡邊さんから何かメッセージをお願いします。

渡邊さん「資格取得者はみな同じことを言うかもしれませんが、資格の取得はきっかけに過ぎません。資格を取るために学んだ知識や介入した経験が、次の患者さま対応に活きる。これの繰り返しです。がん治療は他の疾病の治療と異なり、副作用をコントロールしながら治療をしていかなければなりません。また今は通院で受けられる治療が増えました。その分、入院のような手厚いサポートを受けられないので、調剤薬局の薬剤師の力が必要になります。いつか皆さんと一緒に、がん患者さまの治療に携われる日が来ることを楽しみにしています。頑張ってください!」

店舗責任者としてキャリアアップする道、専門知識を深める道、仕事と育児を両立しながら働く道……。
みなさんは、これから薬剤師としてどんなキャリアを歩んでいきたいでしょうか?
いろんな社員の経験談を聞きながら、ぜひ考えてみてくださいね!

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