週刊!薬剤師ブログ

キャリアスタイル紹介~認定・専門編~2023.10.20

新卒入社6年目で合格!外来がん治療専門薬剤師インタビュー

調剤薬局・ドラッグストア業界NO.1の取得者数を誇る「外来がん治療認定・専門薬剤師」。
認定取得者の約8 割が入社後に認定を取得しており、実にその半数以上が新卒入社社員です。
今回は、そんな認定取得者の1人、新卒入社6年目社員にインタビュー!
2023年4月に外来がん治療認定薬剤師の資格を取得し、同年10月には外来がん治療専門薬剤師に認定されました。

profile
外来がん治療専門薬剤師 石井(イシイ)


【profile】2018年4月新卒入社。入社時から現在に至るまで、大学病院の門前薬局で勤務。2年目の秋に認定取得強化チームに所属。2つの大学病院でそれぞれ3か月・1か月の病院実務研修も経験。2023年4月、入社6年目で外来がん治療認定薬剤師に合格(現在は外来がん治療専門薬剤師に認定)。同年9月に開催された社内学術大会では、がん治療をテーマにした発表で、全国大会の最優秀賞を受賞。

2年目の秋に強化チーム所属。
“得意分野を作りたい”という思いでチャレンジ。

2年目の秋に、当時の店舗責任者の方から「外来がん治療認定薬剤師の資格取得をしてみないか」と提案していただいたことをきっかけに、認定取得強化チームに入りました。当時は2年目で、通常の業務には徐々に慣れてきたころ。もうすぐ3年目になるというところで、何か自分の得意分野を作りたいと考えていたタイミングだったので、チャレンジしてみようと思いました。

認定取得強化チームとして参加した病院実務研修では、外来で抗がん剤の点滴治療を受けている方に対して体調確認や服薬指導を担当させていただきました。病院では多職種カンファレンスがあり、がん患者さまの治療方針やケアについて決定していく過程も見ることができ、大変勉強になりました。

がん患者さまへの“本当のサポート”がしたい。
不安な気持ちを和らげる薬剤師に。

薬局では、「今からがん治療を始める」もしくは「もうすでに始めている」という患者さまと関わることが多いかと思います。一方病院では、がんの疑いがあり、検査を実施し、その結果からがん種、ステージが確定し、治療方針が決まるまでの過程があります。その中で、がん患者さまが実際に治療を受けるまでの不安な気持ちや生の声を知り、薬局でも患者さまがここに来るまでの背景をしっかり考えたうえで介入しなければ、“本当のサポート”はできないと感じました。

がん治療に関して、不安が一切ないという患者さまは恐らくいないと思います。

患者さまの不安な気持ちを汲み取り、ただ大丈夫と言うのではなく、1つ1つ根拠をもって説明し不安を和らげられる薬剤師にならなければいけないと、研修を通して強く感じました。

先輩取得者が大勢いるのが日本調剤の強み。
強化チームの同期と喜びあった合格。

日本調剤には、外来がん治療専門(認定)薬剤師が多く在籍しているという強みがあり、強化チームでは先輩方の手厚いサポートが受けられることが最大の魅力です。外来がん治療認定薬剤師の資格取得の上で、自身ががん患者さまに対して行った10個の症例報告を提出する必要があるのですが、「この介入は本当に適切なのか」「標準治療から逸脱していないか」「この介入の根拠となるガイドライン、文献、試験データは何か」等、細かく審査される部分があり、症例提出前の期間では、沢山の先輩方に何度もアドバイスをしていただきました。おそらく自分ひとりだけで完全に網羅するのは厳しく、先輩方の力添えが合格の支えになったと思います。

また、同じ店舗に強化チームの同期がいました。同じ時期に受験をしたので、一緒に症例を見せ合って相談したり、筆記試験前はどこがでるか予想したりして勉強しました。合格発表の日は、お互い合格しているのが分かった瞬間、2人で泣きながら喜んだことが良い思い出です。

認定を取得したことで、がん患者さまに少しでも役立てることができないかとより積極的に介入するようになったと感じます。また、がん治療は病院との連携が大切になるので、がん患者さまの副作用を確認した際には、トレーシングレポートを送って病院へ情報提供を行うことが多いです。トレーシングレポートを書く際には、次回の治療に活用できるように、例えば副作用であればCTCAEを用いたGrade評価をしたり、処方提案をする際には必ずガイドライン等を確認し根拠ある提案をすることを心がけています。

薬剤師は“生涯学習”。
少しでも、患者さまの力になれるように。

がん治療に関する勉強を始めたばかりのころ。
担当した患者さまからの言葉が、今も心に残っています。

以前抗がん剤で副作用が出たことがあり、治療に対して強く不安を感じているがん患者さまでした。毎回の服薬指導で、不安に感じることや治療方針でわからないこと、検査結果等の相談を受けました。当時はまだがんの勉強を始めたばかりで、説明に時間がかかったり、その場でわからないことは調べてからお電話したり、お世辞にも良い服薬指導とはいえなかったと思います。その方が決められた期間の治療が終了した際に、「薬剤師さんに沢山相談したおかげで治療を最後まで続けることができました。ありがとう」という言葉をいただきました。がんの勉強が実際の患者さまの治療に役立てられたことを実感でき、もっと勉強を頑張ろうと思うきっかけとなった言葉です。

今は認定も取得し、あのときより知識も経験もつきましたが、まだまだ答えられないことも多々あり、薬剤師はやはり生涯学習が必要だと感じています。

私の目標は、患者さまから気軽に相談してもらえるような薬剤師になることです。薬のことだけでなく、疾患、治療方針、血液検査の結果等、自身の治療のことで疑問や不安があれば「この薬剤師に聞けば解決する」と思ってもらえるよう精進しています。沢山の方にサポートしてもらい取得できた資格を無駄にせず、がん患者さまにもっと還元していきたいです。

患者さまの不安な気持ちに寄り添い、治療に貢献できるように。
真摯な気持ちで今も勉強に励む石井さん。
日本調剤には、他にもたくさんの薬剤師が、専門知識を生かしながら活躍しています。
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