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速報!新人研修レポ4

同期がいたから。共に過ごした、かけがえのない日々 ~研修最終週~

4月2日の入社式を皮切りに始まった、約1か月の新人集合研修。4月27日、その最終日を迎えました。緊張と期待の中、同期と打ち解けていった1週目。多くの気づきを得られた2週目。焦りもありながら挑戦を続けた3週目。そして迎えた最終週。全力で駆け抜けていったこの1か月間に、新人たちは何を学び、感じたのでしょうか。

ハイレベルな知識、技能の習得

研修最終週は、これまで学んできたことの総まとめと応用編の知識の習得。「注射薬の取り扱い」「検査値の読み方・考え方」「ハイリスク薬・抗がん剤の服薬指導」など、高度薬学管理を担う薬剤師としてのハイレベルな薬学知識・技能・コミュニケーションスキルを磨く講義と実践演習を繰り返します。

「注射薬の取り扱い」では、実際にインスリン製剤を手にとり、扱いを学びます。インスリンは、「普通の注射くらい針が大きくて痛いのでは?」「インスリンは最後の手段?そんなに状態が悪くなってしまったの?」など誤解を受けやすい注射薬。患者さまの不安な気持ちを和らげるための知識と、服薬指導講義で習ったカウンセリング・テクニックが活かされます。

意識が、変わった。患者さま一人ひとりに向き合う。
新人達の成長が特に見られたのは、服薬指導の演習でした。基礎講義とは別に6日間の徹底演習。第1回は「糖尿病・脂質異常症」、第2回は「花粉症・インフルエンザ」など、疾患毎に注意すべきポイントをおさえながら服薬指導ロールプレイを繰り返し、第6回には「抗がん剤・ハイリスク薬・緩和ケア」など、高度薬学管理が重要な薬剤の服薬指導にも挑戦します。


【研修前半で学んできた「服薬指導・薬歴の基礎講義」「CSロールプレイ」「処方解析」等のスキル。最初はバラバラに学んでいたことが、最終週では、それまで得た知識・スキルをすべて活かした服薬指導ができるように。】

患者さまそれぞれに違った背景があり、感情があります。通り一辺倒の指導ではなく、患者さま一人ひとりに向き合い、その人に合わせた服薬指導が大切だと、意識を変えられたことが大きな成長になりました。

心から尊敬できる先輩との出会い。
目標にしたい先輩に出会えた、という新人がいました。

「講師をしてくれた教育担当の方は、私のどんな言葉も全部受け止めてくれて、そこからしっかりと私が分かるまで教えてくれたんです。それも、見るだけで自然と安心する笑顔で。これって、服薬指導と一緒ですよね。これが“寄り添う”ということなんだ、と思いました。人としても、すごく尊敬できて、信頼できて。将来私も、患者さまに寄り添える、心から信頼してもらえる薬剤師になりたいと思いました」


【研修講師陣は、日本調剤の教育専任スタッフ。つまり、医療人としての先輩でもあります。先輩たちがお手本となったロールプレイでは、その接遇スキルの高さに驚きの声が上がっていました。そんな教育専任スタッフとの出会いが、新人に大きな目標を与えてくれました。】

患者さまのために、学び続ける姿勢。
途中、できない自分に悔しい思いをした新人もいました。

それでも、「同じ悩みを抱えながら一緒に頑張ってくれた同期がいたから乗り越えられた」と、最終日には晴れやかな表情で彼女は教えてくれました。


「学校ではテストのために勉強していた。でも今は、患者さまのために成長したい、という想いを同期みんなが思っていて、そのために頑張っていて。みんなも同じ気持ちなんだ、と気づいたら、すごく励まされて頑張れたんです。自分に足りないものもたくさん見つかったけど、これから患者さまの前に立つために、大切なことを学べた気がします」

同期がいたから、成長できた。

「自分だけで学んでいるのではないから。たぶん一人だったら、出来なかったことはたくさんあった」

最終週で、頼もしく成長した姿を見せてくれた新人たちは、周りの同期を見回しながら言います。「自分だけで解決できないことは、現場に出てもたくさんあると思う。でも、他の人と意見を交わすことで新しい答えが見つかるのだと、たくさんのディスカッションを通して学ぶことができた」そう答えてくれた新人の顔に、もう学生の面影はありません。自ら考えて行動できる、力強い医療人の顔でした。

最終日。それぞれの地へ。

新人たちが過ごした1か月。

患者さま一人ひとりに向き合う姿勢。医療人として大切な想い。その“意識”から変わったことが、何よりの成長だったと思います。そして、同期みんなで一緒に考えたり、悩んだり。みんなで同じ方向を向いて頑張れたこの時間は、新人たちにとってかけがえのない日々でした。

私たちにたくさんの成長した姿を見せてくれた新人たちは、5月からいよいよそれぞれの店舗に配属されます。どんな困難があっても、ここで学んだ多くの“気づき”を大切に、患者さまとまっすぐに向き合う薬剤師へ。彼らはまた、新たな一歩を踏み出していきました。

To be continued.

Memorial photo


研修初日に配られたファイルは、最終日にはたくさんの講義資料が詰まった1冊に。一つひとつの講義に、「新人たちに一つでも多くのことを身に着けてほしい」という教育専任スタッフの想いがありました。総勢300名以上の日本調剤グループの新入社員たち。どんなに人数がたくさんいても、一切手は抜かず妥協しない。その想いをしっかりと受け取った新人たちもまた、これから彼らを待つたくさんの患者さま一人ひとりと、真摯に向き合う医療人になってくれることでしょう。

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