特集

新人配属1か月レポ

最先端の病薬連携に挑む。 患者さまと真摯に向き合う、先輩たちの背中を追って。

約1か月の新人集合研修を終え、それぞれの店舗に配属された新人たち。配属後1か月を過ぎた頃、新人の星さんが配属された薬局を見に行ってきました。そこで感じたのは、患者さまにも新人にも真摯に向き合い、あたたかい空間をつくる、薬局スタッフのチームワークでした。


【新人プロフィール】
星 諒平(ほし りょうへい)
東京薬科大学卒業/神奈川県出身

■入社理由
5年次の実務実習先が日本調剤。最新の調剤設備やシステム、そして様々な処方せんに触れられる環境から、自分自身の成長につながることを実感し、日本調剤への入社を決めた。

■配属地:大学病院前(東京都)
主要応需先である大学病院との電子カルテ共有等の病薬連携の取り組みが活発。在宅医療にも対応しており、店舗にはクリーンベンチも導入。個人在宅ではターミナルの患者さまのケアにも取り組んでおり、高度な薬学知識・技術をもって地域の医療を支えている。

実務実習で実感した、“レベルの高さ”

入社への大きな決め手となったのは、5年次の実務実習だと話す星さん。今も記憶に残っていることが多いと言います。

「実習をさせていただいた時、日本調剤が作っている教育資材が、他のどの教科書よりも丁寧で分かりやすく、薬剤師教育のレベルの高さを感じたんです。教育制度はどの会社さんも力を入れていると思うのですが、そのレベル感というか……教育にかける熱意がすごく伝わって、この環境に身をおいて勉強したいと思いました」

その研修の手厚さは、実際に1か月の新人集合研修を受けても感じたところ。「勉強資材の多さ・講師の人数・ロールプレイやディスカッションの質。どれをとっても、すごく身になる研修だったと思います」


【新人集合研修の講義の一つで、全員が触れられるよう配布された注射薬。実際の現場を想定できるよう、教育スタッフたちは一人ひとりへの資材の用意も惜しみませんでした。】

薬局の強みは“チームワーク”


【左から、オーベン(※)の河野さん、新人の星さん、管理薬剤師の麻生さん】
(※)オーベン…新人のマンツーマンの指導役。

薬局は「チーム」と話すのは、管理薬剤師の麻生さん。星さんが来た時、薬局スタッフが集まる朝礼で、星さんにまず伝えたことがあるそうです。

「僕たち薬局スタッフは、みんな一生懸命、星くんに教える。だから星くんも僕たちを信頼して、分からないことは誰にでも積極的に聞いてほしい、と伝えました。この薬局のスタッフは、自分が何をしたら一番新人のためになるか、わかってくれる人が多くて。それが自然とできるチームなんです。」


【メインの指導担当であるオーベンの河野さんも、「自分が不在にする時、何も言わなくても自然と周りのスタッフが星くんに教えてくれて、“ここ教えておいたよ”と自分にフィードバックもしてくれる。そのチームワークができている」と話します。】

教育専任担当による、継続的なフォローも。

薬局スタッフたちのフォローにより、「誰にでも聞ける環境があるのは、ありがたい」と星さんは言います。もう一つ安心したことがあったそうで…

「店舗配属後、1~2週間くらいたった頃、教育担当の方がわざわざ面談に来てくださって。何か困っていることはないか、ヒアリングをしてくださいました。面談後も、その後どうですか?とフォローの電話をくれて。自分はむしろ恵まれた環境に感謝していたのですが、新人集合研修でお世話になった教育担当の方が来てくださったのは嬉しかったです」

星さんのエピソードは、新人全員に行っている、教育担当によるフォロー面談とテレフォンサポート制度。慣れない新生活や業務への不安もある新人たちをサポートできるよう、教育担当が継続的にフォローしているのです。

電子カルテ活用がもたらした、寄り添い方の変化

この薬局には、全国的にも珍しい特徴的な取り組みがあります。それは、主要応需先である大学病院との「電子カルテ」の共有。導入から1年半ほどがたち、現在はカルテ開示に同意いただいた約350名の患者さまの電子カルテを見ながら、鑑査や服薬指導を行っています。


【薬局で見ることができる電子カルテの一部。検査値、抗がん剤のレジメン、アレルギー情報、既往歴などのデータを見ることができます】

電子カルテ導入により、「患者さまへの寄り添い方」に変化が現れたと、導入のリーダーとなった管理薬剤師の麻生さんは言います。

「特に腎機能や腫瘍マーカーなどは注意して見ています。時には、基準値と桁が違うような数値の患者さまもいます。そんな患者さまへ、どう寄り添うべきか、どう服薬指導すべきか、何を医師にフィードバックすべきか…私たち薬剤師がやるべき行動も変わってきます」

治療を頑張る患者さまのために、私たちも努力を続ける。

「“人の痛みや苦しみ、つらさ”って、分かろうとしても分かるものではないと思います」と麻生さんは続けます。

「だけど分からないからこそ、自分たちができることを精一杯やるんです。長い方だと、1年半ほどカルテを見ながら指導をさせて頂いています。一緒に治療を頑張っていくんだ、そのために自分たちは努力をしなければいけない、という感覚は、スタッフみんなすごくあると思います」


【現在2年目のオーベンの河野さんも、新人時代から電子カルテを見てきました。「新人の時からカルテを見る習慣がついたことで、服薬指導に活かせている実感はあります。星くんにも、自分の経験を思い出しながら教えていきたい。まだ自分自身も勉強中なので、一緒に切磋琢磨していきたいです」と話します】

尊敬する、先輩たちに囲まれて。

最先端の病薬連携によって、患者さまのためにチーム一丸となって取り組む。先輩たちの姿が、星さんに目指すべき目標を与えてくれました。

「先輩方はみんな、気さくな方たちなんですけれども、薬剤師という職業に真摯に向き合っている姿が本当に印象的で。これだけ意識を高く持って、様々なことにしっかりと取り組んでいく先輩方の姿は、これからの自分が目指す姿に直結しているなと感じます。自分も先輩方のように、患者さまに心から寄り添える薬剤師になれるよう、精一杯の努力をしていきたいです」


【社員にも“来たい”と思ってもらえる薬局にしたい、と話す管理薬剤師の麻生さん。取材を通して感じた、薬局のチームワークや、患者さまへの真摯な姿勢。人へのまっすぐな思いやりと気遣いにあふれた薬局で、星さんも医療人としての大切な気づきを得ているようでした】

Related Links

■4月に行われた1か月の新人集合研修の様子はこちら

新人研修レポ1「全国の同期と共に!ドキドキの第1週目」
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman-training1
新人研修レポ2「医療人へ。“気づき”の第2週目」
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman-training2
新人研修レポ3「実践!スキルを磨く、挑戦の第3週目」
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman-training3
新人研修レポ4「同期がいたから。共に過ごした、かけがえのない日々 – 研修最終週」
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman-training4

■新人配属1か月レポ Back Number
大学病院前で学ぶ。マンツーマン指導の安心感
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat3/freshman2018-1

LINEで最新情報配信中!