週刊!薬剤師ブログ

今年のがん認定合格者紹介シリーズ2024.10.17

新卒1年目からがんセンター門前!外来がん治療認定薬剤師インタビュー

調剤薬局・ドラッグストア業界NO.1の取得者数を誇る「外来がん治療認定・専門薬剤師」。
認定取得者の約8 割が入社後に認定を取得しており、実にその半数以上が新卒入社社員です。
今回は、そんな認定取得者の1人、新卒入社6年目社員にインタビュー!
新卒1年目からがんセンターの門前薬局に配属され、多くの専門知識が必要な環境で経験を積み、外来がん治療認定薬剤師の資格を取得したKさんへのインタビューです!(外来がん治療専門薬剤師の取得も予定しています)

●日本調剤への入社理由を教えてください!
現場で働きながら知識をたくさん身に付ける中で、何か自分の中で強みを見つけながら生涯を通してレベルアップしていきたいと思っていました。日本調剤は総合病院など大きな病院の門前への出店が多いことや、認定取得にあたって会社のサポートが手厚いこともあり、私の望みが叶う会社だと思い入社を決めました!

●がん強化チームへの加入の経緯を教えてください!
新卒で入社し、初めての店舗が現在も勤めているがんセンターの門前薬局でした。ここはがん患者さまが多く、高度な医療を提供している場所です。1年目の頃は業務を覚えることに必死でしたが、不安を抱える患者さまにたくさん接してきたこともあり、2年目には自分も認定を取得してがん患者さまの薬物治療に貢献したいという思いが強くなりました。最初は自分なりにテレフォンフォローアップを通して介入を増やしたり、自己研鑽をしたりしていました。受験の意思が固まってきた4年目の時に上司に強化チームへの参加を推薦して頂いたのをきっかけに、がん強化チームに参加することになりました。

●がんセンターの門前薬局ということで、店舗の特徴や病院との連携について教えてください!
薬剤師数が14名と多く、外来がん治療専門薬剤師を取得している薬剤師も3名おり、がん領域に関して知識が豊富な薬剤師が多いことが特徴です。患者さまが安心して薬物治療に臨めるよう月1回門前の病院と勉強会を行ったり、店舗内でも勉強会を行ったりするなどして、指導に偏りが出ないような取り組みを行っています。また、管理栄養士が常駐している薬局なのも特徴です。栄養状態を保つことはがん患者さまにとってとても大切なことです。食欲不振や味覚障害等がある中で必要な栄養素や栄養量を瞬時に判断し、患者さま個々にあった食事を提案できるのは、やはり栄養のプロである管理栄養士のサポートがあると大変助かります。

●がん認定取得強化チームのサポート内容を教えてください。
受験する上で1番大変だったのが受験に必要な10症例の作成でした。がん強化チームでは症例作成において、受験者に向けて作成のポイントや合格者症例の紹介等の勉強会を開いて下さり、とても参考になりました。他にもがん患者さまへの介入のポイントや筆記試験の勉強方法等、受験者にとって参考になる情報をたくさん共有してくれました。
提出する10症例は、同じ薬局の認定取得者の先輩方に添削して頂きました。その他にも、がん患者さまへの介入において、副作用への対応や処方提案する薬剤に悩むことがあり、店舗の資格取得者の先輩の意見を聞かせて頂いたり、自分の意見に対して助言を頂いたりしていました。

●試験勉強はいつから、どのように進めたか教えてください!
受験に向けて本格的に勉強にとりかかったのは強化チームに入ってからです。一発合格を目指して翌年に受験する事を決め、約1年間は提出症例を10症例作成するためにより多くの患者さまへの介入に専念しました。筆記試験もあるので、各種ガイドラインや添付文書、適正使用ガイド、セミナー等を受講し、知識の習得も同時に行いました。症例提出期日が8月、筆記試験日が11月末だったので、その間の期間は今まで受講したセミナーの資料やガイドライン等を繰り返し読んだり、教育情報部の方々が作成してくださった問題集を解いたりして、知識を定着させることに時間を使いました。

勉強する上で苦労したのは、血液がんの勉強です。一番苦手ながん種でもあり、固形がんとは異なる部分が多いので、参考書籍で基礎から勉強していきました。普段からがん患者さまと関わっていることや、周りの認定者である先輩方が一発で合格されていることもあり、プレッシャーもあったのですが、合格できたときは、嬉しさと安心感がありました!

●印象的な患者さまとのエピソードを教えてください。
膵臓がんの患者さまとのエピソードです。治療の合間にご家族さまが処方せんを持って来局されていたのですが、治療を重ね、副作用がだんだん辛くなっているようで見ていて辛いと相談を受けました。その翌日に患者さまご本人にお電話をしたところ、治療当日の吐き気が大変辛くなってきているご様子でした。吐き気の性質や期間等を聞き取り、医師にも情報提供と必要な薬剤の提案を行い、自分が提案した薬剤で、患者さまから吐き気が落ち着いたと喜びの声を頂くことができました。その後も不安の強い患者さまだったため何度かお電話をさせて頂きました。治療の日は毎回ご家族さまが来局されるため患者さまご本人とお会いすることはなかったのですが、たまたま診察のみの日があり、『直接会ってお礼がしたかったの、いつもありがとう』と感謝の言葉を頂き、これからも頑張ろうと今の自分の糧になっています。

●今後の目標を教えてください!
がん患者さまの中には、がん以外に既往歴のある患者さまがいらっしゃいます。そんな患者さまに対してはがんの勉強のみでは不十分であると病院研修を通して実感しました。糖尿病や腎臓病、心臓病など他疾患についても少しずつ学び、誰からも信頼されるスペシャリストになることが今の目標です!

●これから薬剤師になる学生さんに、何かメッセージをお願いします!
薬剤師という職種は、生涯学習が必要です。日本調剤は薬剤師人生における学習を、長く・深くサポートしてくれる制度が充実しています。特に私のように専門性を磨く道を目指す人には、会社のサポートや認定者間の繋がりも多いため、とてもおすすめの会社です。また、マネジメントや経営に携わる業務など現場以外での活躍の場もあり、個々のキャリアスタイルに合わせて働き方を選べるので、就職前でも就職後でもやりたいことがあればチャレンジができることが日本調剤の魅力です!

学生から社会人への移り変わりは人生の分岐点の1つだと思います。心配ごとや不安が増える時期でもあると思いますが、自分を見つめ直し、悔いのないよう就職活動に取り組み、ぜひ自分のなりたい薬剤師を目指してください。日本調剤で一緒に働ける機会があれば嬉しいです。もちろん私のように認定を取得したい方が入れば全力でサポートします!

たくさんの先輩たちに囲まれながら多くの経験を積み、スペシャリストとして成長していくKさんでした!日本調剤には、他にもたくさんの薬剤師が、専門知識を生かしながら活躍しています。今後の配信もお楽しみに!

▼前回の「今年の合格者紹介シリーズ」はこちら!
新卒入社5年で合格!外来がん治療専門薬剤師インタビュー
https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/cat7/blog215

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