週刊!薬剤師ブログ

2025.10.27

小学校で「がん」について授業!~学校薬剤師の取り組み~

学校薬剤師は、大学以外の学校に設置が義務付けられており、学校薬事衛生・学校環境衛生に関する職務や、健康相談、保健指導などに県・市からの要請で対応しています。学校生活の安全を守ったり、児童・生徒たちの健康的な暮らしを支えるために欠かせない存在です。

今回は、東海エリアにある大学病院門前店舗で勤務するSさんが、学校薬剤師を務める小学校で、6年生を対象に「がん」についての授業を実施しました。

授業では、がんはどのような病気か、どうしたら予防できるのか、自分たちにできることは何かをじっくりと説明。疾患についての基本的な情報を学びながら、今の暮らしにも将来的にも生かせる知識を身に付けていきました。


*授業のスライド。一つ一つ、わかりやすく丁寧に情報を伝えます。

児童たちも、授業を受けて様々なことを考えた様子。振り返りシートで感想をいただいたので、一部をご紹介します。

今できる対策、将来の自分ができること、またご家族についても考えた様子があり、とても熱心に話を聞き、それぞれが「自分たちが知っておくべきこと」として、今回のお話を受け止めてくれた様子でした。

大学病院の門前薬局(小学校のご近所!)で店舗責任者も務めるSさん。小学校の先生から「がんについても指導をしたい」とリクエストがあり、今回の授業が実現しました。

Sさんに今回の授業についてお伺いすると、

「多くはない機会なので緊張もしましたが笑、皆しっかりと話を聞いてくれて安心しました。学校の先生だけでは指導ができないような領域について、専門知識や現場経験を生かして指導ができるのも私たちならではです。他の学校でもオーバードーズについての授業などを行ってきました。児童・生徒たちには知識をつけて、気を付けられるようにしてもらうのが大切。情報過多な現代だからこそ、学校薬剤師のような取り組みはより必要だと思っています。」

「薬局でもなんでも、他の人がどのようなことを考えているかわからないと次に進めない。例えば地域連携なら、他職種が何を考えているかを理解する。そのために、色々なところで活動をするのは意味があると感じます。薬局実習生にも自分の経験に基づいて学校薬剤師について説明することができるので、きちんと経験をしておくことは意義深いと感じます。」

と想いを語ってくださいました。


*Sさんは普段は薬局店舗でご活躍中!門前の大学病院をはじめ様々な医療機関ともつながりを持ち連携を強化しています。外来がん治療専門薬剤師でもあり、認定取得を目指すメンバーへのアドバイスも欠かしません。

 
学校薬剤師は、薬の専門家として学校生活の安全と児童・生徒の健康を支える重要な役割を担っています。Sさんのように専門知識を次世代に伝える活動は、子どもたちが健康な未来を築くための大きな力となります。

日本調剤では、たくさんの薬剤師が専門知識を生かしながら活躍しています。今後の配信もお楽しみに!

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