週刊!薬剤師ブログ

業務内容紹介2021.10.01

薬局薬剤師の一日!仕事内容紹介します★

2020年入社・大阪医科薬科大学出身の服部有紀です。今回は私の薬局でのとある一日の流れを紹介させていただきます!

私が勤務する薬局は大阪府にある大学病院の門前薬局で、一日に250枚~300枚の処方せんを応需しています。その為、勤務している薬剤師も13名と多く、医療事務等他のスタッフの方々もたくさんいらっしゃいます。年の近い社員からベテランの先輩まで幅広い社員がいるため、雰囲気がとてもよく、分からないことはすぐ質問でき、多くのことを学べる環境です。
大学病院門前のため、取り扱う薬は抗がん剤や麻薬はもちろん、普段目にすることの少ない注射や希少疾患の薬にも触れることが出来ます。OTCや化粧品、健康食品も豊富に揃えています。
それでは、そんな私の薬局での一日を紹介します♪

●8:30~9:00 出社・開局準備

私の勤務している店舗は社宅から近く、歩きでも店舗に行くことができます!
店舗に到着したら静脈認証システムで出勤登録をして、朝の開局準備を行います。

●9:00~17:00 外来業務(休憩一時間)

患者さまがお持ちになる処方せんをもとに、処方監査・調剤・薬剤鑑査・服薬指導を行っています!これが薬局での基本の仕事です。

【処方監査・調剤・薬剤鑑査】

処方監査では、処方された薬の用法・用量は適切か、併用薬と禁忌や併用注意のものがないか、検査値は問題ないかなどを確認します。

★ポイント:自社開発の調剤システム
調剤システムで薬剤名をクリックすると添付文書がすぐ確認できるので、用法用量や相互作用のチェックがスムーズに進められます。薬が何日のものまで出ているのかも表示してくれるので服薬指導の際にも便利ですし、併用禁忌や用量を超えている場合などはアラートも出してくれるので安心です。

★ポイント:調剤ワークシート
処方監査で確認した患者さまのプロフィール(副作用情報や併用薬)は、調剤ワークシートという独自の資料にも記載されます。前回の処方内容との変更点(薬の追加・削減、用法・用量など)や前回までの薬歴も一目で確認できるので、服薬指導もしやすくなります。
特に新人時代は、棚の番号も書いてあるのでピッキングで大活躍しました。必要な情報がすべて載っているので、どの場面でも活躍してくれます!

★ポイント:鑑査システム「Peech」
調剤した薬は調剤過誤防止のための鑑査システム「Peech」での確認も行います。
かごに入れた薬を機械が一気に鑑査してくれて、薬の取り違えなどの人為的なミスによる調剤過誤の防止をしてくれます。システムで正しい薬か確認してから薬剤鑑査(調剤した内容を確認する工程)に回します。
ちなみにPeechはチェックに通した薬剤の写真を撮り履歴も残してくれます。後から「薬が不足している」などの問い合わせが患者さまからあった時などに、状況を確認することもできて安心です!


*一包化の機械や自動分包機、軟膏練り機など、調剤業務を安心・スムーズに行うことができる調剤機器もあり、服薬指導などの対人業務に回す時間を増やすことができ助かっています。

【服薬指導】

服薬指導では、患者さまから服用状況の確認や副作用の有無、症状の変化などを聞き取り、薬歴に記載していきます。

★ポイント:音声入力システム「アミボイス」
音声で薬歴を入力することができるシステムです。タイピングが遅い人でも、話すだけなので速く薬歴入力することができますし、漢方薬などを略称で言っても正式名称に変換して入力してくれたりするので、短時間で内容の濃い薬歴を書くことができます。
音声入力の正確性は使い込むほどに発音の癖などを読み込むレベルが上がり、より正確に声を文章に変換してくれるので、育てていく感覚で愛着が湧いてきます(笑)私はタイピングの半分くらいの時間で入力を終えられています!

*アミボイスを使用している写真です。最初は音声で上手く入力できるの?と思っていましたが、今では手放せません!

抗がん剤や麻薬・抗HIV薬など副作用の出やすいお薬が出ている患者さまにはテレフォンフォローを行ったり、必要であれば処方医にトレーシングレポートで報告したりすることもあります。
実際に抗がん剤で副作用が出ている患者さまで、処方医にトレーシングレポートを提出して、薬が変更になったり、副作用対策の薬が追加になり、患者さまから感謝の言葉をいただいたこともあります。

ちなみに、休憩時間には近所のお店でテイクアウトした美味しいお弁当を楽しんだりしています♪コロナ禍で店舗の方と一緒にごはん…というのは残念ながらまだ難しいですが、休憩中にはちょっとした雑談をしたりして楽しく過ごしています!

●17:00~発注・在庫管理

夕方になると外来の患者さまが少なくなってくるので、医薬品の発注を行います。私の勤務している店舗は、大学病院門前ということもあり薬の品目数が多いので、発注は数人で分担しています。

★ポイント:自社開発の調剤システム&在庫管理システム
再度登場の自社開発の調剤システムは、会社独自の在庫管理システムと連携しています。次回の来局予測を行い発注の補助をしてくれたり、店舗での薬剤の在庫数もわかるので、不足薬の対応もしやすく、店舗運営面でも助かっています!
私はジェネリック・外用・麻薬の担当をしていて、在庫システムを使って発注をしています。普段は目にすることの少ない高額な注射なども多く扱っているので、システムで管理できるのはとても便利です。

●18:00 退勤

私の薬局は19時までの営業ですが、早番遅番に分かれているので、基本的には18時になったら退勤します。

★ポイント:静脈認証システム
出退勤は静脈認証システムで管理されています。このシステムは他の調剤業務に必要なシステムと連携しているので、退勤後に薬歴入力などをしようと思っても、作業することができません。システムを使って物理的にサービス残業を防止してくれます。
また、残業をした場合は1分単位で残業代が付くので、安心して働くことが出来ます!退勤後は家でのんびりと趣味を楽しんだりしています♪

*店舗の皆さんといつも楽しく働いております!☆

また、ここまでで紹介できませんでしたが、在宅訪問を行う日もあります。外来の多い大学病院門前薬局と聞くと、在宅はしていないイメージがあるかもしれませんが、一人数件担当しています。
私の薬局で応需している処方せんには検査値が載っていて患者さまの状況をより深く確認することができます。私は胃瘻をしている患者さまとがん患者さまを担当しているので、腎機能や肝機能など用量に注意が必要な薬は疑義照会を行ったり、必要であればトレーシングレポートで報告したりしています!




今回は私の薬局でのよくある一日の過ごし方を紹介しましたが、紹介しきれなかった仕事も色々ありますし、薬局によって一日の過ごし方や取り組んでいる内容は異なります!イベントなどで、是非色々な先輩に話を聞いてみてください!

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