週刊!薬剤師ブログ

取り組み事例2022.03.17

患者さまから選ばれる薬局になるために

●「立地から機能へ」、変化を続ける薬局業界

2015年、「患者のための薬局ビジョン」が策定され、【健康サポート機能】【高度薬学管理機能】【服薬情報の一元的・継続的把握】【24時間対応・在宅対応】【医療機関等との連携】の5つの“機能”が重要視されるようになりました。
また、2022年の診療報酬改定では「リフィル処方箋(※1)」が導入され、薬局は今後“機能”を充実させることによって、患者さまからの信用・信頼で選ばれる時代へと変化することが予想されます。

(※1リフィル処方箋…一定の期間内かつ患者の状態が安定していれば、医療機関を受診していなくても繰り返し利用できる処方箋のこと)

●選ばれる薬局になるために

日本調剤では、患者さまから選ばれる薬局になるために様々な取り組みを行っています。今回はその一部をご紹介します。

【健康サポート機能】
地域の健康イベントに参加し、地域の方々の病気予防や健康サポートに貢献しています。例えばある店舗では、市と共同で健康イベントを開催し、地域の方々へ講義を行っています。講義内容は様々で、目薬や湿布、軟膏の使い方など薬に関する基礎知識から花粉症や風邪、インフルエンザについて等季節に合わせたものまで多岐にわたります。認知症の自己診断チェックシートを配布し、一緒にチェックを進め、診断結果によっては受診勧奨を行うなどの対応もしています。
講義後には質疑応答の時間を設け、現在服用している薬について医師に聞けず困っていることや食生活のことなど、講義内容以外の質問にも幅広くお答えしています。また、講義前に行われている運動イベントにも一緒に参加し、地域との交流を深めています。
いつも来局されている患者さまがイベントにご参加くださることもあり、健康イベントは患者さまとの接点を増やせる機会になっています。薬局外でもじっくり話す時間が取れることで、服薬状況の確認やフォローを行うこともできるので、患者さまの安心にも繋がっています。
他にも、薬局内に「健康チェックステーション」を設置し、管理栄養士による食事指導や簡易血液検査を実施する取り組みや、全店舗でOTCを取り扱い、症状により受診勧奨を行うなど、地域に向けた健康サポートの役割を担っています。


(コロナ禍前に行われた地域の健康イベント実施時の写真です。)

【高度薬学管理機能】【服薬情報の一元的・継続的把握】
大学病院や総合病院等の門前薬局が約7割を占めており、多くの薬局ががん等の専門的な薬学管理に対応できる機能をもっています。抗がん剤や医療用麻薬服用患者さまへは、定期的にテレフォンフォロー(※2)を実施し、次回受診までの容体の変化や副作用を確認しています。


(※2テレフォンフォロー…副作用の有無や服薬状況の確認のために、服薬指導後1~2週間後を目安に患者さまへお電話で状況確認すること)

【24時間対応・在宅対応】【医療機関等との連携】
在宅医療実施店舗割合は95.8%(2021年6月末時点)と、ほとんど全ての薬局で在宅医療に対応しています。無菌調剤室・クリーンベンチも全国各地の店舗へ導入を進めており、在宅患者さまを受け入れる体制を整えています。
チーム医療を担う一員として、医師や看護師、ケアマネジャーの方々とも連携し、退院時カンファレンスへも積極的に参加しています。カンファレンスでは、患者さま本人だけでなくご家族の方も交え、医師や看護師と共に、退院後の生活について話し合うこともあります。ご自宅で療養される患者さまやそのご家族の不安を少しでも減らし、医療機器や薬剤について最善のご提案ができるよう万全の体制で取り組んでいます。

今回ご紹介したものはほんの一部であり、日本調剤としての取り組みはもちろん、各店舗でも独自の取り組みを行っています。
これからも患者さまに信用・信頼される企業として、社会に貢献していきます。

LINEで最新情報配信中!